« 安達太良トレイルラン | トップページ | 安達太良トレイルラン⑤ »

2010年10月 1日 (金)

最高のバースディプレゼント

暗闇の中から1つのヘッドランプの灯りがゆっくりとゴールに近づいて来る…。ゴール側から見ればこんな光景だったのでしょうね。9月26日に行われたOSJ第1回安達太良トレイル50K、何とか完走しました!長くなりますが、レースリポートです。
 
午前6時、206名(エントリー数は215名)があだたらスキー場をスタート。五葉松平までの長い上りをおよそ30分で登り、走ったり歩いたりしながら1時間ちょうどで安達太良山頂に到着。山頂手前で女性ランナーの前に出たのですが、その女性ランナーに、スタッフの方が「今60番ぐらい、女性トップですよ。」と声をかけたではありませんか。その声を聞いて予想以上に自分が上位にいることを知り、嬉しくなったのですが、そこからトレイルランナーの凄さを思い知らされました。とにかくトレイルランナーは下りが速いです。相当慣れているのでしょう、恐る恐る走る私をすいすい抜いていきます。下りで離され、上りで追いつき、和尚山頂を過ぎて岩場を下ってしばらくは何とか女性のトップランナーのいる集団についていったのですが、比較的ゆるやかな下り道になったところで一気に離され、視界から消えていってしまいました。石筵川を渡るまで、多くのランナーに抜かれました。皆、ロードと同じようなスピードで駆け下っていきました。第1エイドの石筵登山口には86番で着きました。そこで、水と栄養の補給のため5分ほど休み、船明神山頂に向かいました。この道は長い長い上り坂ですが、ゆるやかな上りは結構走れました。ただ、滑りやすい急な上りもあり、そこはとてもつらかったです。私は上りが強い方なのかもしれません。この上りでは、だれにも抜かされず船明神山頂には70番で着きました。船明神山頂からしばらく尾根走り、景色もすばらしく、空の中を走っているような感じでしたが、崖の縁も多く、何度も足がすくみました。大きな岩の間を降り、滑りやすい下り坂に入ると、また多くのランナーに抜かれました。第1関門の沼尻登山口には4時間22分位、78番で着きました。ハイドレーションに水を補給し、携行食を食べ、10時30分ちょうどに下ってきた道をまた登りました。硫黄採掘場跡を経て、鉄山に向かう急な上りは特につらかったです。背筋の痛みに、自然とうめき声が出てしまいました。急な上りをやっとのことで登るとて鉄山避難小屋が見えてきました。そこから箕輪山へ登り口までは結構走れました。箕輪山頂に向かって登っていたとき、岩場の下りを飛ぶように駆け下りてくるランナーとすれ違いました。同じ人間とは思えませんでした。箕輪山頂を経て第2エイドの横向登山口に着いたのが12時55分頃、仮設トイレで用を済ませ、水を補給し、午後1時に旧土湯峠に向かって出発しました。旧土湯峠入り口までの1.5㎞ぐらいはロードですが、そこは走らず、固形食を食べながら歩きました。とにかくお腹が空いていました。旧土湯峠から鬼面山頂を経て箕輪山頂までもつらかったです。(ここまでくるともうどこでもつらいのですが)試走で走れたところも思うように走れませんでした。特に箕輪山頂に向かう滑りやすく足場の悪い急な上りは苦戦しました。箕輪山頂を越え、笹平分岐に着いたのがちょうど午後3時。数分ほど休み、第2関門の塩沢登山口(塩沢スキー場)に向かいました。笹平分岐から塩沢登山口までは、距離は長いもののほとんど下りなのでできるだけ走りました。塩沢登山口に1時間で着けば明るいうちに湯川沿いの危険な登山道を抜けられ、12時間以内でゴールできると思っていましたが、後半失速し、塩沢スキー場に着いたのは午後4時15分頃、順位は75番位でした。ライトチェックを受け、最後の栄養補給をして午後4時22分頃に最後の登りに向かいました。すでに走って登る力はなく、急ぎ足で歩きました。岩場あり、くさり場あり、川渡り(4回)あり、岩に膝をぶつけてうめくこと2回…、やっとのことでくろがね小屋近くの林道に出ることができました。時刻は午後5時20分すぎ、ゴールの安達太良スキー場までは下りですが、だいぶ薄暗くなり、雨も降ってきました。林道とはいっても石ころだらけで、おまけに足の裏が痛く、思うように走れませんでした。後続のランナーにもずいぶん抜かれました。やっぱりトレイルランナーは下りが強いです。残り2㎞ぐらいのところで暗くなり、足もとが見えなくなったので、ヘッドライトを装着。前にも後ろにも誰もいない夜道をライトの明かりをたよりに恐る恐る走りました。時間はすでに午後6時を過ぎていました。ずいぶん長い距離を走ったように感じました。やっとゴールが見え、急に明るくなり、私のゼッケンナンバーと名前がコールされました。ゴールしてから大切なことを忘れたことに気付きました。ゴールで両手を高く上げてガッツポーズをし、それから両手を合わせて神様に感謝することです。(でも、心の中ではしっかりとしていました。)
 この過酷なトレイルレースを完走することができて大満足です。正直完走できる自信などなく、自分の力では途中で絶対つぶれると思っていました。順位や時間は関係ありません。「12時間以上気持ちを切らさなかった自分をほめたい」と思いました。そして、49才のバースディの最高のプレゼントとなりました。(9月26日生まれなんです。長女が誕生日のプレゼントにオールスポーツの私の写真をプレゼントしてくれるそうです。楽しみだなぁ…。)
 今日、OSJのネットで記録が発表されていました。12時間11分48秒、80位でした。完走率は54%、きっと来年はこの過酷さが評判になって、相当多くのトレイルランナーが挑戦しに来ると思います。私も当然、しっかりと試走して、下りの走り方をマスターして、エントリーします。(でも、悪天候だったら走りません。命が大事ですから…。)
 最後に、この大会の運営に携わったスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。各要所にスタッフの方がいてくれ、本当に助かりました。安心しました。無事完走できたのもスタッフの皆さんのおかげだったと実感しています。最高のバースディプレゼント、ありがとうございました。

|

« 安達太良トレイルラン | トップページ | 安達太良トレイルラン⑤ »

ランニング」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 最高のバースディプレゼント:

« 安達太良トレイルラン | トップページ | 安達太良トレイルラン⑤ »